メキシコペソの対ドル相場は、昨日の海外市場で史上最安値を更新した。メキシコ中銀による先週のペソ買い・ドル売り介入の効果は早くも剥げ落ちた格好だ。メキシコペソ/円も今朝方には、一時5.2円台に下落して約2カ月ぶりの安値を付ける場面があった。ペソ安の最大の要因は、トランプ次期米大統領の保護主義的な通商政策に対する警戒感だろう。具体的には、米フォード・モーターがトランプ氏の意向に沿ってメキシコ工場の建設計画を中止した事などが重石となっていると考えられる。

 そうした中、本日のペソ相場は米大統領選後初となるトランプ氏の記者会見に左右される可能性が高い。その発言がSNSで発信するような過激な内容であれば下落圧力が一段と高まる公算が大きい一方、トランプ発言が大統領選直後の勝利演説で見られたような優等生的内容となれば、リスク選好ムードが広がり反発する可能性がある。ただし、基本的にドル高(ペソ安)の流れは変わらないと見られるためメキシコペソ/円の上昇はやや控えめになるかもしれない。日本時間25時に始まる予定の記者会見に市場の注目が集まっている。(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)