トルコでは昨年末から景気減速が鮮明となり、年明け早々にテロが発生するなど、明るい材料に乏しい。こうした中、昨日よりトルコ議会で大統領の権限を強化する憲法改正案の審議が始まった事を嫌気して、10日の東京市場でトルコリラは対ドルで過去最安値を更新している。

 トルコのエルドアン大統領について、近年は人権問題で欧州連合(EU)との関係に亀裂が入っている。また、トルコ中銀に対する利下げ圧力をかけている事なども問題となっている。改正案については今月中にも可決される見通しであり、憲法が改正されると強権体質が一段と強化されてトルコリラ相場に一段の下落圧力が掛かる公算である。こうした中、トルコ/円は本日の東京市場で30.50円台まで下落して過去最安値(昨年11月に付けた30.649円)を更新している。東京市場での安値を更新するようならば、目先は心理的目処の30円ちょうどに向けた一段安もあるだろう。(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)