ドル円は良好な中国のPMIを受けて118円台に乗せ、118円60銭まで上昇したものの、その後失速。原油価格が下がり、金利も低下したことで117円22銭まで売られ、117円70銭近辺で取引を終える。ユーロドルもドル上昇に伴い、1.0340辺りまで売られた後反発し、1.04台半ばまで戻す。

 経済指標を受け株価は大きく上昇したものの、原油価格の下落に伴い上げ幅を縮小。ダウは119ドル上昇し、S&P500も16ポイント上昇。債券価格は下落して取引が始まったが、引け値では昨年末と同水準。長期金利は2.44%と変わらず。金は上昇。原油価格は大幅な上昇を見せ一時は55ドル台まで買われたが、結局昨年末比マイナスで引ける乱高下。


12月ISM製造業景況指数 → 54.7

ドル/円117.22 ~ 118.60

ユーロ/ドル1.0340 ~ 1.0434

ユーロ/円122.27 ~ 122.94

NYダウ  +119.16 → 19,881.76ドル

GOLD  +10.30 →1,162.00ドル

WTI  -1.39 → 52.33ドル

米10年国債  0.00 → 2.444%


本日の注目イベント

日  東京証券取引所、大発会
中  中国 12月財新サービス業PMI
中  中国 12月財新コンポジットPMI
欧  ユーロ圏12月消費者物価指数(速報値)
欧  ユーロ圏12月総合PMI(改定値)
欧  ユーロ圏12月サービス業PMI(改定値)
米  FOMC議事録(12月13、14日分)


 明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。

 さて、為替相場の方は昨日から取引が始まっていますが、ドル円は昨年末の116円台後半からは大きく値を上げて取引が始まりました。元旦に発表された12月の中国PMIが、前月よりは悪化していたものの高水準を維持していたことや、昨日発表された財新製造業PMIが2013年1月以来の高水準だったことを好感し、ドルが買いが先行しました。

 NYでは、同じく経済指標が良好だったことから株高、金利高が進み、ドル円も118円60銭近辺まで買われ、約3週間ぶりのドル高が進行しましたが、そこから1円以上も下落し、今年1年も相場が荒れることを示唆するような動きを見せています。原油価格が急落し、一時175ドル高まであったダウも上げ幅を縮めたことで、ドル円も売られた形になりましたが、一方でトランプ相場への不透明感が根底にあることも事実です。

 今月20日に大統領に就任するトランプ氏ですが、自身のツイッターを通じて様々な「つぶやき」を行っています。一部にはトランプ氏は中国とはうまくやっていき、米中関係にはプラスだとする意見もありましたが、台湾総統との電話会談を皮切りに、中国を批判する「つぶやき」が目立て来ました。為替問題についてのスタンスはまだ未知数ですが、「アメリカファースト」を掲げる同氏の政策からするとドル高容認は考えられません。

 この辺りが為替相場を予想する上で、今年前半というか、1月の最大の鍵を握っていると言っていいのかもしれません。昨日発表された12月のISM製造業は「54.7」と、2年ぶりの高水準でした。このように、米ファンダメンタルズは極めて良好です。ここから連想されることは、景気の拡大に伴い米利上げペースは安定的に進むということです。

 従って、ドル高が緩やかに続くという見立てですが、昨年11月の大統領選での勝利以来、金融市場に大きな影響を与えて来たトランプ氏です。今後の言動によっては、FRBの利上げそのものにも影響を及ぼすのは必至です。やはり、トランプ新大統領が今年のキーワードになろうかと思います。大手金融機関にはFRBの動きを観察する「フェド・ウォッチャー」と呼ばれる人たちがいます。今年は「トランプ・ウォッチャー」という部署を新設する必要があるのかもしれません。

 本日は、「大発会」です。日本株も上昇して始まりそうですが、どこまで上値を追えるかに注目しています。ドル円も同様に、118円台に乗せられるかどうかが焦点です。予想レンジは117円20銭~118円50銭程度とします。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)