オーストリアのウイーンで本日開催される石油輸出国機構(OPEC)の定例総会に市場の関心が集まっている。総会では9月の総会で暫定的に合意した原油の減産について正式な合意を目指す事になる。ただ、イランとイラクが減産に難色を示しているとされ、盟主のサウジアラビアも態度を硬化させている模様。ここにきて完全合意は困難との見方が主流となっているようだ。

 そうした中、昨日はNY原油先物が大きく下落した一方、カナダ/円は小幅ながらも上昇して取引を終えた点が印象深い。減産協議に完全合意が困難な見通しとなる中、部分合意(イランとイラクは減産免除など)でも及第点と市場は見ているようだ。協議が完全に物別れに終わり、減産見送りとならない限り、原油安が進むと同時にカナダドルが大きく売られる展開にはなりにくいのかもしれない。仮に、市場の見方に反して正式合意に至ればポジティブサプライズとなりカナダドル買いが活発化する公算が大きい。いずれにしても、原油価格と連動性が高いカナダドル相場にとって、OPEC総会は要注目のイベントとなる。なお、総会は日本時間19時から始まり24時から事務総長の会見が予定されている。(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)