ユーロ/ドル相場は、本日のアジア時間の取引で、ほぼ1年ぶりの安値となる1.0580ドル台まで下落する場面があった。米大統領選挙後に進んだドル高が下げを主導しているが、12月4日に迫ったイタリアの国民投票に対する不安がユーロ安を助長しているようだ。国民投票は、イタリア議会改革の是非を問うものだが、レンツィ首相はこれが否決されれば辞任する構えを見せている。世論調査の結果が拮抗(やや否決優勢)するなど、予断を許さない状況であり、政局が不安定化すれば銀行の不良債権問題に飛び火しかねない。実際に、昨日の欧州株式市場は概ね堅調だったがイタリアだけが売られており、中でも金融株の値下がりが顕著であった。ユーロ/ドルは節目の1.05ドルを割り込めば、パリティ(1ユーロ=1ドルの等価)が視野に入ってくるだけに足元の相場展開が注目される。(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)