トランプ米大統領誕生は大きな驚きだったが、為替相場の反応にはそれ以上に驚かされた。東京市場のドル/円相場は、トランプ・ショックで一時101円台前半へと下落。

 ところが、欧米市場で切り返すと一気に105円台後半へと反発した。次期米大統領の財政政策が拡張的なものとなるとの思惑から米長期金利が大幅に上昇したほか、短期的には景気浮揚が見込めるとの期待から欧米株価が上昇するなど、トランプ米大統領の誕生が「ショック」から「期待」に変化した格好だ。とはいえ、肝心の為替政策ではドル安志向を強めるとの見方が根強いはずであり、昨晩のドル高には違和感を持たざるを得ない。

 チャート面からは底入れ完了から反発局面入りの可能性を感じなくもないが、新大統領をめぐる市場の評価はまだ定まっていないと見るべきであり、揺り戻し的なドル安への警戒を解くべきではないだろう。

本日の予想レンジ:104.000-106.400円(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)