前週末の米10月雇用統計に対するドル/円相場の反応は限定的であったが、本日早朝に伝わった米連邦捜査局(FBI)の見解(クリントン米大統領候補の私用メール問題について訴追を求めず)に対してはドル買い・円売りで強く反応した。こうした動きから、市場の関心が専ら明日の米大統領選に向けられている事がはっきりわかる。

 クリントン候補に有利な材料は「トランプ・リスク」低減との評価に繋がるため、本日はリスク・オンのムードが広がりやすいところだろう。米国株の続落記録もストップする可能性が高そうだ。ただし、今年6月の英国民投票と同じ轍を踏みたくない市場としては、明日に迫った投開票を前にクリントン勝利を完全に織り込みに動くのも難しいと見られる。東京オープン前のオセアニア市場で104.40円台まで一時上昇したドル/円が、その後103円台後半に失速したのはそうした心理が影響したのだろう。

 本日の予想レンジ:103.500-104.900円(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)