「NISA(少額投資非課税制度)」や「ジュニアNISA」、そして、「確定拠出年金」などという言葉が目につく時代になった。「自分も投資を始めようか」と考えながら、なかなか踏み出せていない人が少なくない。しかし、投資は怖いもの、難しいもの、面倒くさいもの。加えて、投資をするための知識もない、時間もない・・「だから、投資はできない」と思っている人――そんな投資に関する固定概念をひっくり返すのが本書『ものぐさ投資術』(写真)。知識がなくても始められ、心穏やかに投資を続けて、いつのまにか大きな投資の果実が手に入る。銘柄選びも株価チェックも全て不要、誰でも今日から投資が始められるのがミソ。そして、投資することの意味と方法論は分かりやすく解説されているため、納得して続けられることがポイントだ。

 著者の朝倉智也氏は、投資信託の中立的な評価機関であるモーニングスターの代表取締役社長。本書では、モーニングスターが公式ホームページで無料公開しているツールやデータの活用法も分かりやすく解説し、具体的な「ものぐさ投資」への手引きにしている。「私は投資は『ものぐさ』であるほど成功すると思っていますが、『ものぐさ』であることと『他人に丸投げして任せてしまう』ことは意味が異なります」という著者の言葉に、ものぐさ投資術の極意があるように読みとれた。また、現役の投信評価機関の代表が著しているだけに、信託報酬が年率0.3%台など、昨今の低コスト商品の動きを捉えた積み立てポートフォリオ運用提案になっている。(編集担当:徳永浩)

書名:ものぐさ投資術 「定額積み立て分散投資」入門
著者:朝倉智也
出版社:PHP研究所(PHPビジネス新書)
定価:本体850円(税別)
目次:
 第1章:どうして今、「投資」を考えたほうがいいのか
 第2章:もう悩みは無用!「ものぐさ投資」の考え方
 第3章:投資の誤解を解く――危なくない、怖くない、難しくない
 第4章:ゼロからわかる「投資信託」の仕組みと選び方のポイント
 第5章:現役世代もリタイア世代もこれでOK! 「ものぐさ投資」を始めよう
 第6章:ものぐさ投資家が知っておくべき「続け方」「メンテナンス法」「売り方」
 おわりに――正しい知識があれば「ものぐさ」になれる