半導体工場が数多く存在している九州において、熊本地震が発生したことで多くの工場が生産停止に追い込まれた。家電分野では元気のない日本企業だが、中国メディアの今日頭条はこのほど、「日本が衰退していると思ったら大間違いだ」と指摘し、熊本地震で日本経済の実力が見えたと論じた。

 半導体の生産には豊富な水と電力が必要不可欠だが、九州はこの条件を満たすうえに交通インフラも整備されていたことから、多くの半導体工場が九州で生産を行っていた。半導体工場の数はピーク時に比べれば随分と減少したが、それでも九州には大手メーカーの工場が数多く存在する。

 記事は、ソニーのCMOSイメージセンサーの工場が熊本地震の影響で生産停止に追い込まれたことが世界的な懸念を招いたと伝え、米アップルの新型iPhoneをはじめとする世界の大手メーカーのスマートフォンの出荷にも影響を及ぼす可能性について言及。熊本地震が世界の企業に大きな影響を与える恐れがあることは、すなわち日本の影響力の大きさを示すものであり、日本経済や日本の半導体産業が衰退したと考えていてはいけないと論じた。

 続けて、一部の中国メディアが「日本企業は衰退した」、「日本は衰退している」などと主張していることについて、「衰退しているのは、あくまでもコンシューマー向けの製品に限った話」であると指摘。今なお日本企業は企業向けの部品などの分野においては非常に大きな影響力を持ち、日本企業が生産する基幹部品なしでは成り立たない産業が多いと伝えたうえで、「日本企業が世界のサプライチェーンの要に位置していることは、日本の電子産業の実力を示すもの」と論じた。

 記事は、スマートフォンの分野を例に日本企業の世界における影響力を論じている。確かに近年はスマートフォン市場から撤退する日本メーカーもある一方で、韓国や中国メーカーの躍進が目立つ。だが、世界中で売れているハイエンドスマホには例外なく日本企業の部品が搭載されており、こうした事実を無視して「日本は衰退している」と主張するのは筋違いと言える。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)