日本には「西洋かぶれ」という言葉がある。自国文化よりも西洋諸国の文化のほうが優れているとして積極的に取り入れるという意味で、あまり良い意味で使われることは少ないが、他国の優れた部分を取り入れることは決して悪いことではない。

 中国にも「西洋かぶれ」のような言葉が存在し、やはり中国でも良い意味では使われない。特に「日本かぶれ」ともなると、使いようによっては中国の国情とあいまってかなり強い侮辱の意味合いも持つようだ。事実、中国人旅行客が日本で爆買いしていることに対し、一部の愛国者は「日本かぶれ」、「売国奴」などと非難を展開している。

 一方、中国メディアの環球網はこのほど、中国人消費者は日本など諸外国に媚びへつらっているわけではないとしたうえで、単に中国国内で安心して消費できないだけであり、理性的な消費を行っているだけに過ぎないと論じる記事を掲載した。

 記事は、中国国内において「中国人消費者は西洋文化を崇拝し、外国に媚びている」と批判する風潮があることを紹介する一方で、実際は外国に媚びているのではなく、単純に外国製品の品質が中国製品より優れているからであると指摘した。その証拠として、中国で近年成長を続けている一部の家電メーカーの製品は中国でも売れており、特に日本で購入する中国人もいないと指摘し、中国人は「より質の良い製品を購入しているだけ」に過ぎないと指摘した。

 日本や韓国には世界に誇れる「国民的ブランド」が存在する。日本であればトヨタやホンダ、パナソニック、ソニーがその代表であろう。韓国であればサムスンや現代自動車などだ。近年、中国の家電メーカーが急激に成長しており、「国民的ブランド」へと成長しつつある企業も存在するのは事実だ。こうしたブランドがさらに成長すれば中国人が国外で爆買いすることもなくなり、西洋かぶれなどと批判されることもなくなるかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)