中国で偽ブランド品の製造が横行しているという報道を見聞きすることがあるが、そのことを実際に裏付けるデータが公表されている。中国メディアの今日頭条はこのほど、特許庁が発表した「2015年度模倣被害調査報告書」の内容を紹介、「どうりでわれわれは偽物ばかり掴まされるわけだ」と伝えた。

 「2015年度模倣被害調査報告書」は15年9月14日から15年11月30日にかけて、日本国内の企業8069社を対象に行われた。有効回答があった4090社のうち、模倣被害を受けた企業は896社であり、そのなかの546社が模倣品またサービスが中国で製造されたと回答している。

 記事はいくつかの実例を写真付きで紹介しているが、模倣品は馬油、クレンジングオイル、美容液マスク、化粧水、蒸気アイマスク、ストッキング、ナプキン、UVケア商品など実に多岐にわたる。いずれも大手メーカーの人気商品ばかりであり、どれも本物と偽物の見分けが困難なほどそっくりだ。

 さらに模倣被害調査報告書の内容を見ると、中国で製造された模倣品あるいはサービスによって模倣被害を受けたと回答した企業は546社でトップだった。2位は韓国での製造で120社、3位は台湾で105社という回答だった。つまり中国での模倣品の製造は群を抜いて多いということがわかる。

 記事は詳しく述べてはいないものの中国での模造品製造が多いことの背景には法律面での不備があることを指摘している。しかし、模造品を許容する社会の態度も原因の1つと言えるだろう。例えば中国には有名ブランドのランニングシューズを半額で販売するサイトも存在するが、それが偽物だと知りつつ購入する消費者もいる。使用してみたところそれほど悪くないという感想を持つ消費者さえいる。

 偽物や模造品を容認する消費者の態度は模造品の存在を許す温床となるだけに、中国の個々の消費者も正規品を製造するメーカーが受けるべき当然の利益を侵害することに対する罪の意識を持つべきだといえる。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)