中国はこのほど2016年から20年までを対象とする第13次5カ年計画を発表し、中国大陸と台湾を結ぶ高速鉄道の建設や、全国の高速鉄道の営業距離を3万キロメートルに伸ばし、都市の8割以上が高速鉄道で結ぶことなどが盛り込まれた。

 中国メディアの今日頭条は、第13次5カ年計画における高速鉄道の発展計画について、「2020年にはどこで中国高速鉄道を体験できるようになるのか」と題した記事を掲載した。

 まず記事が紹介しているのは、北京から香港、アモイ、台北までのルートだ。このルートが開通すれは北京から台北まで10時間で結ばれることになる。香港やアモイならまだしも、台北までのルートとなると台湾側の同意が必要となる。計画発表の時点で台湾からは不快感を示す発言が相次いでおり、現時点では実現困難と言わざるを得ない。

 次に挙げたのは、東南アジア地域だ。中国はインドネシア政府と高速鉄道建設で合意しており、「2016年1月21日に建設を開始した」と紹介。全長約150キロメール、最高設計時速350キロ、19年の開業を目指すと報じた。しかし、実際は1月の起工式以降、中国側が提出した書類の不備によって建設許可が降りたのは一部区間にとどまっているとの報道もあり、前途多難が予想される。

 さらに記事はタイ、ラオス、中国を結ぶルートについても言及している。現在、タイ政府は鉄道インフラの整備に向けた投資を拡大しており、中国・昆明とタイ・バンコクを結ぶ高速鉄道路線の建設が中国主導で始まる可能性があることを紹介した。

 ほかにも、カザフスタン、ロシア、ハンガリー、セルビア、ブラジルでの建設計画が報道されている。中国は世界各地に中国高速鉄道を売り込んでおり、いくつかの国では建設が決まっている。中国政府は長期的な視点で計画を立てており、この点は日本も見習う必要があると言えるが、中国は過去にフィリピンで鉄道建設プロジェクトを「放棄」しており、すべてが中国の計画どおりに進むとは限らない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Yang Yu/123RF.COM)