輸出に依存する経済構造である韓国だが、その輸出が減少を続けている。韓国では輸出の減少はあくまでも一時的なものとの見方も多かったが、減少に歯止めがかからないことで構造的な要因によるものだとの見方が浮上している。

 韓国メディアの亜洲経済の中国語電子版はこのほど、韓国の全国経済人連合会が「韓国経済の基礎が崩壊している」と指摘したことを伝え、主要な経済指標が韓国経済が構造的問題を抱えていることを示していることを紹介した。

 記事は、全国経済人連合会がまとめたデータを引用し、韓国では2015年第3四半期から労働生産性上昇率が11カ月連続でマイナス成長となったほか、15年における製造業の平均稼働率が世界金融危機後の水準を下回り、1998年のアジア通貨危機以降として最低の水準に落ち込んだことを紹介した。

 さらに、国内消費と輸出の双方が落ち込んだことで、韓国の上場企業の売上高も大幅に落ち込んでおり、大企業トップ30社の売上高は14年第2四半期以降、6四半期連続でマイナスとなっていると紹介した。

 また、輸出に依存する韓国だが、その輸出額は14カ月連続で前年同月の実績を下回ったほか、2010年を100として算出した輸出価格指数は16年1月には77.8まで低下し、統計を開始して以来初めて80を割り込んだことを紹介。輸出額の低下に歯止めがかからない現状を伝えた。さらに、韓国で国内総生産(GDP)に占める消費の割合が減少し続けていることを指摘し、「韓国経済の回復の足かせとなっている」と伝えたほか、設備投資なども減少していると紹介した。

 韓国経済が直面している苦境は短期的な問題によるものではなく、韓国経済が抱える構造的問題に起因する長期的かつ複雑な問題が絡み合って生じていることがわかる。米国や中国の経済回復が遅れるなか、韓国が深刻な苦境に追い込まれている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)