日本を訪れる中国人旅行客が爆買いする製品と言えば、これまでは家電製品や医薬品、化粧品などが中心だったが、近ごろはそれにコンドームも加わるようになった。なぜ中国人は日本でわざわざコンドームを購入するのだろうか。

 中国メディアの新浪はこのほど、中国人旅行客によるコンドームの爆買いは日本経済にとって成長の助けになる点はあるとしながらも、この現象には「日本にとって喜んでばかりいられない事態も示している」と論じた。

 日本企業のコンドームが中国人の爆買いの対象となっている点は、コンドームメーカーの株価上昇につながっている。相模ゴム工業やオカモト、不二ラテックスといったメーカーの株価は爆買いの影響を受けて大きく上昇する一面があった。一部では中国人旅行客による旺盛な需要を背景に生産設備の拡大に向けて動くメーカーもあるほどだ。

 日本製のコンドームが中国人の爆買いの対象となる理由だが、記事は中国に粗悪なコンドームが出回っている点を指摘している。15年4月のある報道によれば、上海の警察は300万個の粗悪品を押収した。また、ガーナ共和国がかつて中国製コンドームについて「穴があり、かつ破れやすい」という理由で輸入を許可しなかった事例もあると記事は説明している。つまり中国人旅行客は安心を求めて日本メーカーの製品を購入しているというわけだ。また日本製コンドームは非常に薄いゆえに使い勝手も良いという理由で爆買いの対象となったと説明している。

 一方で記事は、「草食系男子」というフレーズは日本の若者たちの性欲が減退していることを示すと指摘。一部分析によれば日本人のコンドームの消費は1990年代後半から明らかに減少傾向にあり、その理由は日本人の性欲減退にあるという。爆買いの背後では、日本人のコンドーム消費の減少という事実もあり、これは日本の少子化とも根源を同じくする問題である可能性がある。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)