中国経済の成長が鈍化するに従い、中国国内では経済の先行きに対して不安の声が高まっている。「中国経済はバブル崩壊後の日本のように衰退するのか」、「中国も失われた20年を迎えるのか」などといった報道は枚挙にいとまがない。

 だが、中国メディアの網易はこのほど、中国国内で見られる「先行きを不安視する報道」の数々について、「中国はシャドーバンキングや不動産バブルといった諸問題を解決できるかどうかを懸念している」と指摘する一方、現在の中国経済を1980年代末の日本経済と比較するのは間違っており、「中国経済は当時の日本と同一に並べて論じれるほど発展していない」と主張した。

 記事は、「現在の中国の発展段階は当時の日本にすら劣るのが現状」であり、現在の中国経済が1980年代末の日本経済と同等であると考えてしまうのは「錯覚である」と指摘。

 さらに、日本のバブル発生から崩壊までを振り返りつつ、現在の中国経済と当時の日本経済には「国内総生産に対する貸付比率が上昇し続けている点」や「資産バブルが起きていること」、「生産年齢人口の減少や人口構造の変化」といった点で類似していることは事実と指摘。

 一方で、現在の中国経済はバブル崩壊当時の日本ほど「発展していない」と指摘し、1人あたりGDPの指標から見ても、中国人は当時の日本人ほど豊かではなく、国としての都市化もまだ進んでいないと主張。当時の日本はすでに世界第2位の経済大国となり、発展の余地がさほど残されていない状況でバブルが起きたと論じた。

 言い換えれば、中国にはまだ「発展の余地」が残されており、バブル崩壊当時の日本とはまだ大きな「差」がある中国は、現段階でバブルが崩壊して日本の「失われた20年」のような時期は迎えることはないという主張のようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)