自動車の安全性にとりわけ高い関心を寄せる中国人だが、中国メディアの今日頭条はこのほど、「米国の衝突安全テストは中国の消費者にどれだけ影響を与えたか?」と題して記事を掲載した。

 記事はまず、中国国内にも衝突安全テストであるC-NCAPがあると紹介。しかしC-NCAPは成立してからまだ日が浅く、2015年にルール改正が行われるまで、最高評価の車種が多すぎるなど、その信用性は疑問視されてきたと指摘した。

 一方、C-NCAPに代わって、中国の消費者が参考にすべきは、世界でもっとも権威があるとされる米道路安全保険協会(IIHS)の衝突安全テストだとし、その理由としてテストそのものの厳格さと現実に起こり得る事故の状況を再現しているためだと指摘。特に25%オフセット前面衝突試験とルーフ強度テストの2つは非常に厳しいテストであると論じた。

 さらに記事は「興味深いものの、中国人には理解できない」こととして、最高評価のトップセーフティピック+を獲得した車種の半数以上が日本車であったことを指摘。中国では日系車は鋼板が薄くて安全性に劣るという「デマ」が存在するためだ。

 日本車の安全性の高さは販売台数として数値に現れている。米国市場の例に出すと、15年の販売台数トップ10のうち、6車種が日本車だった。トヨタのカムリは43万台を販売しており、米国市場では日本車は人気、評価ともに高いことを説明した。

 また記事は、日本車がIIHSの衝突安全テストで高い評価を得ている理由として、トヨタの衝突安全ボディーGOAの例を挙げた。中国のネット上では、日系車は鋼板が薄くて安全ではないとのデマが存在するが、「GOAは、衝突時に車体が変形することで、衝突時のエネルギーとショックを吸収し、乗員を保護する」と説明、こうした技術によりIIHSの衝突安全テストで良い結果を出しているとした。
 
 結論として「中国の衝突安全テストがまだ信頼できない状況においては、IIHSの衝突安全テストは中国人消費者が車選びで参考にする価値がある」と結んでいる。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)