どのような戦いにおいても、勝敗を分ける「決定的な要因」というものがある。この決定的な要因を見抜ける者は勝利し、さまざまな特権を手にすることができる。中国メディアの今日頭条はこのほど、インドネシア高速鉄道の受注計画における中国の勝利はまさに「決定的な要因」を抑えたことによると伝えている。

 記事は「たとえ高額でも、新幹線の技術と安全性があれば受注できる」と日本側が考えていたことを指摘。しかし、中国が受注できた決定的な要因は無担保融資など資金面のサポートだったとの見方が一般的で、技術は勝敗を分ける要因ではなかった。

 インドネシア政府の関係者は、「日本とドイツは担保を要求したが、予算に限界があったため無理だった」と述べている。つまりインドネシアの限られた予算の観点から見れば、中国の提案だけが選択肢に残ったということだ。

 これは決定的な要因を押さえることの重要性を示している。日本は2011年からインドネシアで実行可能性調査を実施していたのに対し、中国は15年になって初めて受注競争に参加した。インドネシアが15年まで決定を先延ばしにしていたのは、より有利な条件を待っていたためという分析もある。結局このインフラ受注競争に勝利したのは早くから活動を始めた日本ではなく、決定的な要因を把握した中国だった。

 記事はこの勝利によって中国が獲得したのは高速鉄道の受注だけではないと説明している。中国は米国に対峙する力を持つために、東南アジア諸国との関係を強固にしたいと考えているが、今回のインドネシアの高速鉄道受注はまさにインドネシアとの協力関係を育む材料になる。こうした協力関係が南シナ海問題でインドネシアを味方につけることに結びつくなら、この高速鉄道受注は中国にとって相当大きな意味を持つことになる。勝敗を分ける決定的な要因を見抜くことは大きな権益を得ることにつながるゆえに非常に重要だ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)