先週金曜日の朝、為替(米ドル円)について、「円高が終わり、ひとまず底打ちして円安に戻る」と題して、「最低でも119円台への回復は見込める」とブログに書きました。残念ながら、金曜夜は119円には、あとわずかのところで届きませんでしたが(金曜夜の高値は118.8~118.9円)、予想通り、円安方向へ急反発。 金曜の朝はまだ117円台でしたから、1円以上も円安に戻りました。さて、今回の反発(円安)が、どこまで続くか?1ドル=119円台前半~半ばくらいまでは、反発が期待できるかなと思います。さらに、最大1ドル=121円台まで戻る可能性もチャート分析において一応出ています。ただ問題は、今回、もうすでに長期的なトレンドが下向き(円高)に転換してしまった可能性があります。昨年夏の暴落時の安値(終値ベースで118円台、最安値は116円台)を、今月いずれも下回りましたので(終値ベースで116円台、最安値は115円台)、テクニカル分析の教科書的な判断としましては、長期的なトレンドも下向きと言わざるを得ません。通常なら、今回、第1ターゲット(119円台前半~半ば)を最低ラインと位置付けながら、第2ターゲット(121円台)も期待できるかなという見方をするのですが、もしも、上述の通り、長期トレンドが下向きに転換してしまっているならば、戻りが鈍く、せいぜい第1ターゲットまでの反発で終わってしまう、すなわち第2ターゲットまでは届かないシナリオも頭に入れておきたいところではないかと思います。

 暴落していた高金利通貨の反発メドについて。まずトルコリラ円についてですが、現状、それほど大きな反発は期待できません。先週末は1リラ=39.5円まで戻りましたが、今週、40円の大台を回復すれば御の字ではないかと思います。南アフリカランド円については、これも、劇的な回復は現状、見込めませんが、1ランド=7.4円くらいまでなら期待できるかなと見ています。強気に第2ターゲットを算出すれば、7.7~7.8円も浮上します。ただ、8円台回復は難しいかなといったところです。豪ドル円も短期的なトレンドが上向きに転じており、短期的には最大で84円台後半~85円近くが目処として浮上しています。

 ユーロ円は先週、下方に崩れたかなと思ったのですが、今回の為替相場全体の反発の流れに救われました。大崩れすることなく、依然として、1ユーロ=128円を挟んだ水準での保ち合い圏内との見方です。ただ、ユーロ米ドル相場が、先月から続く保ち合いから、下方に崩れる可能性が示唆されており、その場合、ユーロ米ドル相場は、昨年来の安値を下回るシナリオも考えられます。具体的には、これからユーロが大崩れした場合、1.05の大台を割り込んで、さらに、最大で1.02台突入もあり得ると見ています。(執筆者:為替王)