日本は環太平洋パートナーシップ協定(TPP)や自由貿易協定(FTA)などの協定を通じて、国家間の貿易を促進しようとしている。数年前から日本、中国、韓国の3カ国によるFTA締結に向けて協議がなされているが、第9回会合でも日中韓の協議は合意に至らなかった。

 中国メディアの今日頭条は「日中韓FTAの交渉はなぜ進展が遅いのか」と疑問を投げかけ、その理由として「韓国が市場を失うことを心配しているから」と論じた。

 自由貿易協定(FTA)とは、農作物や自動車などの輸出入時の関税や制限を撤廃、削減することを定めた協定だ。中国と韓国はすでに二国間のFTAを締結、2015年末に正式に発効となったが、日本は中国、韓国いずれとも妥結に至っていない。

 記事は日本の専門家の意見として「日本企業は日中韓FTAに非常に積極的」としながらも、日本企業が韓国市場に大挙して参入することを韓国が懸念していると主張。韓国が日中韓FTAに対して積極的になれば、協議は順調に進展する可能性があるとしたうえで、協議が遅々として進展しない原因は韓国にあると論じた。

 続けて、日中の貿易関係は相互補完的であるものの、日韓は競合関係にあるとし、韓国側が日中韓FTA締結に積極的になれない理由を説明。FTAは高い競争力のある国に有利であり、日本と中国にはそれぞれ強みがある。しかし、韓国は市場が開放されても、農産物は中国に、工業製品は日本にシェアを奪われかねない立場にある。

 記事は結びに、「日韓は中国に対して知的財産権の保護を求めている。中国は知的財産権の法整備分野で改善する余地がある」とし、日中韓FTA締結に向けて中国にとっても速やかな解決が難しい分野があることを指摘した。日中韓FTAが締結されれば、日本にとっては市場規模が広がることになり、経済的メリットも多いが、安価な中国製品が今まで以上に日本に入ってくることにもなるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)