中国で反日デモが発生した際、その様子を撮影するのに使用されたのは日本メーカーのカメラだったという。日本メーカーのカメラは中国をはじめ、世界中で高い人気とシェアを獲得しているが、中国メディアの渭南新聞網はこのほど、日本がカメラ分野で強さを発揮する理由についての記事を掲載した。

 記事は、最近の中国ネット上で日本メーカーのカメラ製造に関する記事が注目を集め、SNS上で転載されたうえで大きな話題になっていると紹介。もともと2013年に掲載された文章なのだが、カメラ生産の動画を貼り付けたところ注目を集め、「なぜ中国企業は良いカメラがつくれないのか」と言われるようになったという。

 続けて、一眼レフカメラという製品について、韓国企業は市場に参入したばかり、米国製は皆無、ドイツ製は「質が良いが高額」だと指摘。また、中国には高い品質の一眼レフカメラを生産できる技術を持つ企業はないと紹介している。日本企業がカメラ市場で高いシェアを持つ理由については、感光材料の生産技術を日本企業が掌握し、レンズの加工やイメージセンサの分野でも日本が高い技術を持つことなどを挙げた。

 一方で記事は、上記の主張について「中国人は自分を卑下することはない」とし、その理由として、一眼レフを作れないのは中国だけではなく、多くの国も同じだからと主張。また、日本のカメラ技術は高いものの、最先端技術ではないとしたうえで、中国のカメラ産業は日本に後れを取っているものの、光学分野における基礎研究が何もないわけではないと論じた。

 さらに、世界トップの座にまで上り詰めた日本も最初から優れたカメラを製造できたわけではないとし、「日本の技術はもともとドイツから学んだものだ」と主張したうえで、中国も努力次第では日本に追いつくことも決して不可能なことではないとの見方を示した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)