買収・合併・提携研究所(IMAA)によると、2015年のベトナム企業が絡む合併・買収(M&A)金額は前年比+40%増の43億USD(約5070億円)に達し、2012年に記録した42億USD(約4950億円)を上回った。2016年は各種の自由貿易協定(FTA)発効を受けて、更に記録を伸ばす可能性がある。

  ベトナムの2016年の国内総生産(GDP)成長率は、過去9年間で最も高い6.7%と予想されている。また、消費活動が旺盛な35歳未満の人口が60%を占めている。こうしたことが外国企業にとっての魅力となっている。タイの老舗ビールメーカー、ブーンロードブリュワリー(Boon Rawd Brewery)はベトナムのマサングループ(Masan Group)に11億USD(約1300億円)の出資を決めたばかりだ。

  ベーカー&マッケンジー・ベトナム法律事務所の代表パートナーであるフレッド・バーク氏は「ベトナムでのM&Aは以前より容易になっている。今年はさらに活発化するだろう」と話す。実際2015年6月に公布された政令では、上場企業の外資制限を緩和している。

  ただし、ドウェイン・モリス・ベトナム法律事務所のオリバー・マスマン最高経営責任者(CEO)は、「税や税関の手続きなどが複雑で、資本の管理能力が低いと見られているベトナムにはまだすべきことが多く残っている」と指摘している。(情報提供:VERAC)