ブログでは先月から、NYダウ株価が大きく崩れると、何度も警告してきました。先週金曜日、アメリカの雇用統計が良好だった(雇用者数29万人増)にもかかわらず、NYダウ株価はまた一段と下落。アメリカの超低金利でバブル化していた株価は、まだ調整の始まりに過ぎないと私は見ており、とりあえず目先は先月から予測しておりますように、1万6千ドル近くから1万5千ドル台へと突入するリスクを抱えた状態と見ています。

さて為替相場について。米ドル円もアメリカ株安につられて、米ドルが下落し、先週は1ドル=117円台まで下がってきました。短期的にはやや下がり過ぎの領域に入ってきていますので、反発することが期待できるかもしれません。ただ、アメリカ株と同じように、為替もまだ調整が始まったばかりかもしれません。長期的な視点では、2014年10月末の日銀緩和第二弾で110円から一気に120円超へと円安が進んだ時期がありましたが、あの後からの円安圏での保ち合い局面。これが完全に終わりますと、大幅に円高が進むことが想定されます。

チャート分析において昔からよく使われる「三尊天井」のパターンを当てはめますと(2014年暮れ以降の形状はかなりいびつですが、強引に当てはめますと)、ネックライン(下値サポート帯)が115~116円。トップ(天井)が125円台(126円手前)。ざっと値幅10円ですので、それが逆噴射されるとなると、今年の円高ターゲットは1ドル=105円台が浮上することになります。

私は、日銀の量的緩和は、第1弾(2013年春)は意味があったと思いますが、第2弾(2014年秋)は、やり過ぎだと思っており(当時のブログでも厳しく批判しました)、そのしっぺ返しをくらって、それ以前の状態に戻る取るとすれば、偶然ですが、1ドル=105円やそれ以下の水準に戻ることは、何ら極端な予想でもなんでもなく、年内に普通に起こり得ることだと思います。(執筆者:為替王)