世界の各自動車メーカーがスマートモビリティの開発にしのぎを削るなか、ホンダの子会社である米Honda Aircraftは小型ビジネスジェット機「ホンダジェット」の開発に成功し、顧客への引き渡しを開始した。

 中国メディアの好奇心日報はこのほど、「ホンダジェット」の研究開発の経緯を紹介するとともに、新しいビジネスに挑戦し続けるホンダスピリットとホンダジェットの開発成功という偉業を称賛する記事を掲載した。

 小型ビジネスジェット機は胴体後部にエンジンが取り付けられることが一般的だが、ホンダジェットの場合は主翼にエンジンが取り付けてある。しかも主翼の下面ではなく上面にだ。その結果、ホンダジェットは燃費性能が大きく向上し、室内も広くなった。エンジンは米GEとの合弁会社による新型ターボファンエンジンを搭載し、他社の同型機より高速で飛行可能だ。

 記事は、ホンダジェットには「多くのイノベーションが存在している」と称賛しつつ、こうしたイノベーションの裏側には非常に多くの時間と並々ならぬ努力が隠されていると指摘。ホンダが小型ジェット機の研究を開始したのは30年も前の1986年だったと伝え、自動車メーカーであり、航空機メーカーではなかったホンダの小型ジェット機開発には非常に多くの苦労が伴ったと伝えた。

 さらに、「主翼にエンジンを取り付ける」という斬新なアイデアによって、2003年にはホンダジェット原型機の試験飛行に成功したことを紹介。そして15年12月、Honda Aircraftはホンダジェットの型式証明を米連邦航空局から取得、顧客への機体引き渡しを開始したと伝え、紆余曲折を経ながらも30年間にわたって努力を続けた胆力を称賛した。

 また記事はホンダの小型ビジネスジェット機開発が体現する「ホンダスピリット」について、「航空機を造り出す自動車メーカーは世界にはホンダ以外に見当たらない」、「オートバイから自動車、そして飛行機へ。ホンダが歩んできた道は決して生易しいものではない」など、称賛の言葉をずらりと並べた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Chatchai Somwat/123RF.COM)