Q: 中国株が急落して取引停止になったとのニュースを昨日見ました。何が起きたのですか?
A: 中国では株価が著しく変動(7%下落または上昇)した場合、その日の取引を停止するルールがあります。2016年の最初の取引が行われた昨日(1月4日)、朝から下落が止まらず、午後に下落率7%に達しました。その時点で昨日の取引は強制終了となりました。

Q: なぜ取引を停止するのですか?
A: 相場の急変は、投資家がパニックに陥っているケースも多く、取引を一旦停止することで、市場を落ち着かせる(投資家に冷静に判断する時間を与える)効果があると考えられています。専門用語でサーキットブレーカー制度といって、日本でも過去に発動されたことはあります。

Q: 中国株は、去年の夏も暴落しましたが、それと比べて、どうなんでしょうか?
A: 昨年8月に暴落した後、先月まで、中国株や緩やかながら、回復基調が続いていました。昨日、久しぶりに急落しましたが、8月の暴落時の安値と比べますと、今のところまだ1割以上も高い水準を保っています。

Q: 昨日、中国株が急落した原因は何ですか?
A: 昨日発表された中国の経済指標が、あまり良い内容ではなく、中国経済が減速、悪化していることがあらためて確認されました。また、昨年夏に中国政府が発動した規制(大株主の株の売却禁止)の期間終了が迫っていることも、下落を加速させる要因になったと見られます。

Q: この先、中国株はどうなりますか?
A: 短期的には反発することもあるでしょうが、中国経済は高成長が終わって、鈍化の流れがまだしばらく続きそうですので、長期的には株価も重たく、さらに下落する可能性も考えられます。

Q: 日本経済や日本株にも悪影響はあるでしょうか?
A: 中国株が下がったからと言って、日本株が下がらないといけない理由はあまりないのですが、中国の経済悪化は、最近、中国との経済関係を深めてしまっていた国や地域を中心に世界的な悪影響は避けられませんので、それは間接的に日本経済や日本株にもマイナス要因として作用すると考えられます。(執筆者:為替王)