年末でもあり、ドル円は120円台前半で小動き。株価が下げ幅を拡大したことで120円01銭までドルが売られたが、120円の大台は割り込まず、120円30銭近辺で越年。

ユーロドルは1.09台から小幅に反落。1.08台半ばまで売られたが、方向感はなくもみ合い。

株価は続落。アップルなどテクノロジー株が売られ、ダウは178ドル下落。S&P500は年間ベースで下げる。

株価が下落したことから、債券価格は小幅に上昇。10年債利回りは2.27%近辺と、やや低下。

金、原油はともに反発。

新規失業保険申請件数            →  28.7万件

12月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)→  42.9


ドル/円120.01 ~ 120.43

ユーロ/ドル1.0853~ 1.0901

ユーロ/円130.47 ~ 131.13

NYダウ -178.84 → 17,425.03ドル

GOLD  +0.40 → 1,060.20ドル

WTI  +0.44   → 37.04ドル

米10年国債  -0.021  → 2.269%

 
本日の注目イベント

中   中国 12月財新製造業PMI
独   独12月消費者物価指数(速報値)
英   英11月製造業PMI
米   12月ISM製造業景況指数

 
 年末ということもあり、取引は閑散。シカゴ購買部協会景況指数が予想を大きく下回ったことから、株価が大幅に下落、ドル円も120円01銭まで売られましたが、今回も120円の大台割れは回避されています。クリスマス前後から何度も120円割れを試してはいますが、これまで全て反発しているところを見ると、120円は相当強いサポートと考えられますが、そのため、一旦割りこむと下落に拍車がかかることも予想され、120円を大きく割り込むと、今度は120円がレジスタンスとして機能する場合も考えられます。120円は重要な水準と言えます。

 昨年12月の米利上げを契機に、ドル円は上値の重い展開が続いていますが、何とか120円は維持している状況です。いよいよ今日から、2016年の相場が始まりますが、120円割れはそう遠くないタイミングであると予想しています。市場関係者の今年の相場予想も、かなりばらつきが見られます。

 120円を割り込めば今年はドル安円高が進むと予想している人が多くいるように、円高方向に流れが変わる可能性もありますが、利上げモードに舵を切った米国と日欧の金融政策の差はこれまでと変わっていません。今年米国が何回利上げを実施するかによって、為替の水準も変わってきますが、フェデラル・ファンド(FF)金利が1%を超える水準まで引き上げが行われるとすれば、ドルの大幅な下げは見込みにくいと思われます。

 一方今年のキーワードの一つに「選挙」が挙げられます。米国では11月に大統領選があり、日本でも夏には参院選があり、一部には衆参同時選挙も予想されています。日米の選挙の結果によっても為替が動くことは十分考えられます。特に日本では、選挙までには株価が上昇することが現政権にとっては最大の「援軍」になるとの見方もあり、これをはやして追加緩和期待が盛り上がることになるかもしれません。

 個人的にはドルが深押ししたところで、「買い場」を探るスタンスを考えています。米景気が失速するのか、あるいは予想外の粘り腰を見せるのかが重要なポイントになりますが、先ずは、今週末の12月の雇用統計が試金石になります。日米の金融政策以外にも、欧州の景気と緩和策の拡大、あるいは中国の景気、さらにはそれらにも深く関係する原油価格の動きなど、波乱要因に事欠きません。1、2月はその意味で今年の相場を読む上で、重要な準備期間とも言えます。

 本日のドル円予想レンジは119円80銭~120円80銭程度と見ます。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)