国内総生産(GDP)で日本を抜いて世界第2位の経済大国となった中国。経済規模だけでなく、家電やスマホといった分野でもグローバルメーカーが誕生しているためか、中国では自国の経済力に自信を深め、驕りともとれるような報道を目にすることも少なくない。

 日中関係が悪化すると、中国では必ずと言って良いほど「日本製品をボイコットすべき」といった声があがる。一方で「日中にはまだ大きな差がある」との論調も珍しくない。中国メディアの閲読時間はこのほど、「中国人が知らない日本の経済的実力」と題した記事を掲載した。

 記事は、日本と中国が仮に「経済戦」を展開した場合、中国のほうが損失が大きくなる可能性が高いと主張。中国はさまざまな面で日本に依存しているからという。一方の日本は中国に完全には依存しておらず、米国や欧州、カナダなど世界各国の経済とバランスの良い付き合いを見せていると論じた。

 記事は特に、日本の製品や産業は中国経済の「基幹的」な箇所において必要不可欠な存在となっている点に注目。消費者の目に触れないため中国人は気づいていないだけと指摘した。製品を作るための産業機械や、製品内部の基幹部品には日本製品が採用されているケースが多く、「日本が基幹部品を提供しなければ、中国製品も成り立たない」との見方だ。

 グローバル化が進んだ現代において、もはや純粋な日本製品や中国製品こそ珍しい存在であり、何かしらの形でお互いが関わっている。日本と中国は一部の製品や産業で競合関係にあることは事実だが、一方では相互補完の関係もある。急成長する中国企業を相手に事業を展開することで、大きな利益をあげている日本企業もある。日本にとっも中国が「大事なお得意様」ということは、動かしようのない事実だ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)