香港メディア・東網は20日、鉄道建設における中国とタイの協力について、タイのタナサック副首相兼外相がこのほど、中国メディアに対して「年内にはプロジェクトが始動する見込みだ」と語ったと報じた。

 記事は、両国の鉄道建設における協力について近ごろさまざまな憶測が飛び交っており、タイ国内メディアからは「プラユット首相が18日に開幕する第12回中国―アセアン博覧会出席をキャンセルし、タナサック副首相が代わりに参加するのは、鉄道協力が実現できないため同首相があえて回避したためだ」との報道まで出ていたと紹介。そのうえで、同副首相がプロジェクトの年内始動を明らかにしたことを伝えた。

 また、タイ外務省の関係者が、今年(2015年)の10月には両国がバンコクで鉄道建設における協力についての重要な協議を行い、具体的なプランを決定すると明かしたことを紹介した。同副首相が中国との協力によるタイ国内鉄道インフラ建設は「双方にとって非常に重要であり、(バンコク-チェンライ間の北部線、バンコク-ランカーイの東北線からなる)V字型の鉄道路線は両国間の人と物の往来において重要なルートとなる」と語ったとした。

 さらに、ラオスのソムサワート副首相も今回のアセアン博覧会開会式で「中国―ラオス鉄道プロジェクトが今年(2015年)末までに着工するだろう」と語ったとし、「タイ国内の鉄道とタイのランカーイで接続することになり、『汎アジア鉄道構想』の中央線になることを意味する」と説明した。

 記事はこのほか、タナサック副首相が以前中国の王毅外相に対して「もし女性なら愛していた」と語ったのに続き、再び「私は数十年来中国のファンだ」と発言するととも、中国政府が掲げる「一帯一路」戦略について高い評価を示したことを併せて紹介した。

 中国メディア・中国新聞社の18日付報道では、タナサック副首相は18日広西チワン族自治区南寧市で開幕したアセアン博覧会の開会式に出席、その日の午後に中国企業の最高経営責任者(CEO)らとの円卓会議において「実は私は中国のファンだ。若いころからこれまでにすでに30回以上訪れている」と語るとともに、鉄道プロジェクトに関する質問の回答として「両国はすでに7回の協議を重ねている。12月には着工する見込みだ」と発言したとされている。(編集担当:今関忠馬)(写真は香港メディア・東網の20日付報道の画面キャプチャ)