Q:老後資金3000万円などと言われますが、必死で貯めても、恐らく貯蓄800万円くらいがやっとだと思います。私のようなケースは、どうやったら、寿命まで生活できますか?
A:退職時に貯金800万円もあればいいほうで、子供の教育費や住宅ローンなどでほとんど貯金もできずに老後を迎えるケースは少なくないと思われます。

Q:何も贅沢をしておらず、生活費を切り詰めているのに、貯金すらできない我が家は、何が間違っているのでしょうか?
A:子供の学費はここ数十年で急騰しました(国立大学の学費は過去40年間で15倍近くも高騰)。 税金や保険料の負担は著しく値上げされました(税金、保険、年金など必ず支払わないといけない国民負担が所得に占める割合は40年前に約25%だったのが現在約43%)。 その上、昔のようにインフレではないので、住宅を購入すれば、住宅価値が上がらないどころか負債に苦しめられます。そんな状況で貯金すらできない世帯のほうが普通かもしれません。実際、貯金ゼロの世帯が3割に達しているとの調査結果もあります。

Q:頑張って住宅ローンを完済して、さらに貯金も数百万円くらいはできたとしたら、老後は質素な生活はできるでしょうか?
A:言いにくいのですが、絶望的です。なぜならば、まず、年金がもらえるまでに生活が破綻して、生活保護を受ける世帯が急増すると思われます。

Q:意味がわかりません。退職したら、年金がもらえるのではありませんか?
A:いいえ。現在年金の支給開始年齢は65歳ですが、少なくとも68~70歳へ引き上げられる見通しです(今年の公式会合では決定は見送られましたが、消費税などと同じでいずれ必ず引き上げられるでしょう)。仮に60歳で退職したら10年近くは無収入で年金ゼロ。頑張って65歳まで働き続けても5年近くは貯金のみで生き延びなければなりません。数百万円程度の貯金ならば、その間に底を尽きることは確実でしょう。

Q:年金がもらえる年齢に達するまで車や家を売るなどして何とか食いつなげば、あとは年金をもらって生活できそうですよね?
A:そうもいきません。国民年金だけでは生活が破綻することは周知の事実ですが(現在、国民年金の平均受給額は月額5~6万円)、厚生年金も一般的な生活をすることは不可能です。現在、厚生年金の平均受給額は月額14~15万円程度。これならギリギリ暮らせると思うかもしれませんが、将来は確実に減額されるでしょう。

Q:私はいくら年金をもらえるのでしょうか?
A:年金の試算サイトがいくつかありますから、検索して利用してみてください。注意点は、月収を入力する欄は、現在の月収ではありません。いま40代や50代で収入が多い方も、新卒で働いてからの平均月収をざっとイメージして入力してください(いま月収40万円でも、若い頃に月収20万円くらいならば、平均月収は30万円くらいに下がる可能性があります)。試算した方々は「自分がもらえるであろう厚生年金の金額が、想像よりも驚くほど低かった」という声がほとんどです。(執筆者:為替王)