Q:中国株が今後更に暴落し、バブルが崩壊したら、一番困る国はどこですか?
A:中国はすでに高成長に陰りが見えています。最近の不動産や株式市場の悪化などにより、さらに経済が減速した場合、主に資源を中国に大量輸出している国が、多大なダメージを受けることが懸念されます。

Q:具体的に、どこの国ですか?
A:代表的な国は、オーストラリア。約3割が中国向け輸出で成り立っています。かつて日本向けだった資源を、質が悪くても大量に購入してくれる中国向けに切り替えたケースも多く、近年、中国への依存度が過度に高まっています。他には、南アフリカなども中国向けの輸出が急増(前年比約4割増)しています。

Q:それらの国は、中国がバブル崩壊したら、どうなりますか?
A:長期的には他の国への輸出を増やすなどして対応するでしょうが、短期的には、中国向けの輸出が減少することにより、オーストラリアや南アフリカなど「中国向けの輸出が多い資源国」の経済が悪化し、それらの国の株価や金利が下がり、通貨(為替レート)も下がるシナリオが考えられます。

Q:日本も中国向けの輸出が多いので、悪影響を受けるのではありませんか?
A:日本の場合、日本で産出された資源を輸出して稼いでいるわけではなく、加工貿易の一環なので、中国との貿易額が多い割には、上記のような資源国ほどは悪影響を受けにくいと考えられます。

Q:日本では中国人の爆買いがニュースになっていますが、それは影響ありませんか?
A:中国株が暴落したからといって、急に、中国からの観光客が減るとか、購入額が減るといったことはないでしょう。ただし、長い目で見れば、当然ながら、日本での爆買いがいつまでも続くわけはありません。たとえば5年先も中国人の爆買いがあることを見込んでいるような企業や自治体は、非常に危険と思われます。(執筆者:為替王)