12日のスポット金は5日続伸し、一時約3週ぶりの高値1125.65ドルを付けた。ドルが軟化したことに加え、中国の人民元切り下げに伴う懸念を背景に買われた。

 中国人民銀行(中央銀行)が12日に外国為替取引の目安となる基準値について、予想外となった2%の切り下げ水準よりもさらに低く1.6%を設定した。人民元の切り下げは世界的な株安をもたらし、リスク回避の為金は 安全資産として買われた。今回の人民元切り下げを受けて、年内に米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げに踏み切るのかどうかについて懸念が出ており、ドルは対主要通貨で下落したことも金を支えた。

 12日のWTI原油先物は小反発、一時43.86ドルまで上昇したが、終盤では43.37ドル付近で推移した。ドルの下落と米原油在庫の減少が背景になった。

 12日に米エネルギー庁エネルギー情報局(EIA)発表された週間原油統計では、原油在庫は前週比170万バレル減少。ガソリン在庫も130万バレル減少した。一方、国際エネルギー機関(IEA)は、燃料価格の低迷が世界の石油需要を刺激しているものの、原油の供給過剰は2016年いっぱい続く公算が大きいとの見通しを示した。(情報提供:東岳証券株式会社)