11日のスポット金は主要国の株価下落や中国当局の人民元相場切り下げを受け3週間ぶり高値に上昇したが、その後上昇幅が縮小した。

 中国人民銀行(中央銀行)は11日、一連の低調な経済指標を受けて、人民元相場の基準値を約2%引き下げた。元切り下げを受けて金は一時日中安値の1093.75ドルまで急落し、その後切り返して3週間ぶり高値の1119.27ドルを付け、、前日より4.19ドル高の1108.59ドルで引けた。元切り下げで世界経済の不透明感とリスクが増し、短期的に金相場に有利な状況だと市場は見ている。

 11日のWTI石油先物は急反落した。一時4ヶ月半ぶりの安値を更新し、42.68ドルを付けた。
  
 中国の人民元相場が事実上切り下げられたことを受け、中国の景気減速懸念が強まって、世界第2位の消費国である中国の原油需要への懸念が浮上した。さらに、原油安にもかかわらず、石油輸出国機構(OPEC)7月の原油生産高は3年2ヶ月ぶりの高水準となったことも原油売りを誘った。

 OPECが11日発表した石油月報によると、7月の原油生産高は日量3151万バレルだった。生産目標の3千万バレルを大幅に上回り、2012年5月以来3年2カ月ぶりの高水準となった。7月の生産高は前月より10万バレル増加。主要国のサウジアラビアやイラク、イランが伸ばした。(情報提供:東岳証券株式会社)