韓国メディア・亜州経済の中国語版は7月31日、サムスンが30日に発表した今年第2四半期の財務報告で、7四半期連続で利益が減少したことが明らかになったことを伝えるとともに、同社が苦境に立たされている背景について解説する記事を掲載した。

 記事は、同社の第2四半期における営業利益が前年同期比で4%、営業収入が同7.3%それぞれ減少したことを紹介。とくに、同社の主力事業であるIT・モバイル部門において売り上げが同6.5%減、営業利益は37.5%減となったとした。

 そして、業界関係者からは同社の業績悪化がおもにスマートフォンのフラッグシップ機種である「Galaxy S6」と「S6 Edge」に起因するものであると見られていると説明。S6は売り上げが予想を下回る一方で、S6 Edgeは人気が出過ぎて供給が追い付かなくなってしまった点を挙げた。

 また、同社が両機種の販売価格を「調整」するとともに、各種消費層向けの新製品を発売することを明かしたことも紹介した。その一方で、「調整」がすなわち両機種の値下げを意味し、「先に高い値段で出しておいて、あとになって下げる」という販売方式はこれまで同社が非難され続けている問題であり、新製品についても「イノベーション要素が不足しており、そのインパクトは未知数」と論じた。

 記事は、サムスンのスマートフォンは技術的に優れているものの、「独自のラベルを持っていない」ため、高級路線でアップルと勝負すれば消費者はアップルに流れると指摘。また、ローエンド製品分野においても聯想(レノボ)、小米(シャオミ)、魅族といった中国ブランドに包囲されてしまっているとした。

 さらに、市場シェアではサムスンが依然として世界最大のスマートフォンメーカーであるものの、第2四半期において世界の5大メーカーのうちシェアを落としたのは同社だけであることを紹介した。

 その一方で、「同社の23億米ドル(約2850億円)という利益額は、中国ブランドがなおもはるかに遠く及ばない。電子産業サプライチェーンにおける特殊な地位、そして完成された生産販売体制は、現在依然として取って代わる者がいないのだ」とも論じた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)mikewaters/123RF.COM)