中国メディア・新浪網は24日、中国の自動車業界について「デザイン性が悪くないのになぜゴミのような自動車が出てくるのか」とする評論文章を掲載した。

 文章は、中国国産ブランド・凱翼(COWIN)のデザイン案がネット上に大量に出現したことを紹介。そのデザインについて「これまでの自動車ブランドが市場に出してきた実際のモデルに比べると、かなり時代の流れにマッチするとともに一般消費者の審美眼を満たすものになっている」と評価。「今回のデザイン案にしろ、長安などの中国ブランド製品にしろ、実はデザインにおいては悪くないのだ」とした。

 その一方で、中国自動車市場では自動車デザイン分野における「パクリ現象」が日常的になっているほか、一部の「純オリジナル」モデルは「普通の審美眼で判断することが難しい」デザインであると解説。さらに、さまざまな品質的問題を抱えた自動車も後を絶たず、海外の評価機関からは「ゴミ自動車」とさえ結論付けられた国産車もあったと伝えた。

 そのうえで、「ゴミ自動車」が出現する大きな原因として「研究開発力の不足がある」と指摘。たとえある程度の研究開発力を蓄積してきたメーカーであっても、なおも部分的なパクリ現象や、一般消費者の審美眼を満たせていないとし、市場ニーズをしっかり掴んでおらず、ニーズに合わせた製品設計できていないことが背景にあると論じた。また、一部のメーカーにおいては製品デザインの過程で経営幹部が大きな影響力を持ちすぎていることも問題点として挙げた。

 記事は、凱翼がインターネットを通じて各業界関係者やオーナーにデザインなど製品開発の領域に参画してもらい、メーカーと消費者が交流することで消費者のニーズをより正確に掴もうという構想を持っていることを紹介。「最終的に実現できれば、自動車業界全体にとって進歩となるかもしれない」とした。(編集担当:今関忠馬)(写真は新浪網の24日付報道の画面キャプチャ)