中国メディアの観察者は2日、ドイツの日刊紙ディ・ヴェルトの報道を引用し、中国は国外企業との合弁会社という経営形式を用いることで「西側諸国から鉄道技術を獲得した」と伝える記事を掲載した。

 記事は、ディ・ヴェルトが中国は日本を含む西側の企業から獲得した技術を利用し、自国の高速鉄道網を拡大していると報じたうえで、さらに「ブラジルやマレーシア、アルゼンチンなどに地下鉄を輸出している」、「西側諸国はこれまで中国に技術を与え、脅威を育ててきたことを意味する」などと論じたことを紹介した。

 続けて、中国の高速鉄道に乗車したドイツ人ならば「ドイツに帰ってきたような錯覚を覚えるだろう」とし、その理由として「中国高速鉄道はドイツの高速鉄道そっくりだから」と指摘。さらに、ドイツの高速鉄道と違う点は「中国高速鉄道の前頭部は新幹線やフランスのTGVに似ている点だ」と論じた。

 さらに、日本や欧州の鉄道関連企業は中国で一時「商売繁盛」の時を迎えたこともあったとしながらも、それは長くは続かなかったとし、「中国は今なお高速鉄道網を拡大しているが、欧州や日本のパートナーから獲得した技術を以って自ら車両を製造している」と伝えた。また、中国が生産する高速鉄道車両が国外の高速鉄道にそっくりなのも「まったくもって不思議ではない」と論じた。

 続けて記事は、欧州や日本などの企業は高速鉄道の分野において「長年にわたって自ら将来の脅威を育ててきた」と伝え、その代価は今になってどれだけ高かったかを知ったと主張。国外の技術を手にした中国はまず国内を整備し、その後に新興国に進出し、最終的には先進国に参入し始めたとし、「西側の企業は巨額の契約が中国企業の手中に納まるのを見ている他にない状況」と論じた。(編集担当:村山健二)(写真は観察者の2日付報道の画面キャプチャ)