中国メディアの新華国際は23日、日本と中国が近年、世界の高速鉄道市場で激しい受注競争を展開していることについて、「日本は現時点で世界最速となるリニア技術で中国高速鉄道を制圧したい考え」と論じた。

 記事は、JR東海がこのほど山梨リニア実験線で実施した有人走行試験で世界最高速度となる時速603キロメートルを記録したことを紹介し、「日本はすでに世界最速で走行が可能なリニアモーターカーの技術を掌握した」と伝え、都市間を結ぶリニアモーターカーとしては世界初となる「リニア中央新幹線」の開業に向けて歩みを進めていると論じた。

 続けて、米国では高速鉄道の建設構想が複数の路線において存在することを紹介し、日本の政府関係者の話として「仮に米国に日本のリニア技術を輸出できれば、日本にとって大きな成功事例となる」と伝え、米国以外の国に鉄道インフラを輸出するうえでの弾みになると論じた。

 さらに日本が米国にリニアモーターカー建設に向けて、技術の無償提供や資金面の支援を含め、さまざまな働きかけを行っていることを指摘。さらに安倍晋三首相が米ケネディ駐日大使とリニア中央新幹線の試験車両に乗車し、トップセールスを展開したことを紹介した。

 一方で記事は、「日本は官民がリニアモーターカーの売り込みを行っているが、現時点では日本のリニア技術を導入する意向を示している国はない」とし、確かにリニアモーターカーには「高速」、「快適」、「安定」という強みがあるものの、「投資コストが莫大であるうえに、建設期間も長すぎて利益が出るかどうか不透明というリスクも存在する」と指摘した。(編集担当:村山健二)(写真は新華国際の23日付報道の画面キャプチャ)