中国の大手ポータルサイト「捜狐」は5日、「日系車の中国における低年齢層向け戦略が効果出しはじめた。あるいは全面方向転換か」と題する記事を掲載した。なお、中国では日本の自動車会社の現地法人が生産した自動車は「中国国内生産車」、つまり「中国車」に分類した上で、国別のブランドを示すために「日系車」と表現する。

 記事によると、3月の日系車の販売台数は26万2100台で、市場シェアは14.01%だった。メーカーにより明暗はあるももの、1月と2月に比べれば日系車全体として増加傾向にあるという。

 記事は、日系車の回復基調の原動力は、ターボチャージャー搭載車やSUVの注力で、いずれも低年齢層向けの戦略との見方を示した。

 記事は4月22-29日に開催された上海モーターショーでは、トヨタ、ホンダ、日産、三菱など多くの日本のメーカーがターボチャージャー搭載モデルを発表。

 また2014年から、日系のSUVの市場投入が目立つようになったと指摘。特にコンパクトSUVでは「日系車が持つ小型車分野での戦闘力」が発揮されているという。

 さらに、日産が上海モーターショーで発表したコンセプトカーのラニア(LANNIA)のデザインの中核を担当したのは中国人の若いデザイナーと紹介。日系車陣営は「価格面や営業、販売、宣伝でも日系車は低年齢層路線を走っている」と論じた。

 SUVの成功例としては、三菱自動車のRVRとパジェロを取り上げた。三菱ブランド車の販売台数はこのところ、日系車の中でも最も大きな伸びを示しており、3月は前年同月比22.3%増の8019台だった。特にRVRは5割以上の4694台を販売したという。

 記事は、日系車陣営がターボチャージャー搭載車に力を入れ始めた背景に「技術的な一定の基礎があるのは明らか」とした上で、技術面で単純に先進的であるだけでなく、「日系車が一貫して強調してきた、品質のムラのなさとも関係している」と主張。

 さらに、これまで中国国内で販売されたフォルクスワーゲンはターボチャージャーでしばしば問題を出したと指摘。しかし低年齢層がターボチャージャーに強い関心を持ち、ハイブリッド車も「急成長」とは言えない現状では、「冒険を好まない傾向がある」日系車陣営にとっても、ターボチャージャー搭載車への注力は「避けられない選択だった」との考えを示した。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF、2015年上海モーターショーの会場風景)