韓国メディア・聯合ニュースは23日、歯止めがきかない円安ウォン高によって、韓国経済への更なる悪影響に対して懸念の声があがっていると報じた。

 記事は、近ごろ円安ウォン高の勢いが止まらず、23日には一時100円=900ウォンを割り込んで800ウォン台に突入したことを紹介。円安によって、日本企業をライバルとする韓国輸出企業が価格のアドバンテージを失い、厳しい状況に立たされていると伝えた。

 そのうえで、韓国と日本は輸出品「100大項目」のうち、50項目以上が重複しており、これらが韓国の輸出全体に占める割合も50%を超えていると説明。「日本企業が円安によって輸出価格を下げれば、韓国輸出企業の利ザヤは小さくなる」とした。

 さらに、円安ウォン高によって韓国の観光業もダメージを受けると解説。韓国観光公社の統計で、2014年に韓国を訪れた日本人観光客数がのべ229万7000人と前年に比べて16%減少したことが明らかになったとし、ウォンが円に対して30%近く値上がりしたことによって日本人の購買力が減少したと分析するとともに、逆に日本を訪れる韓国人が増加し、6年ぶりに訪韓日本人数を上回ったと伝えた。

 記事は、「韓国は今も円を直接取引する市場がなく、速やかに円レートの急変動に対処することは難しい」としたうえで、韓国政府は国内企業に対して政府金融機関に保険をかけて、円の急変動リスクを軽減するよう奨励していると紹介した。

 そして、チェ・ギョンファン企画財政部長官が1月に中小企業関係者を前に「円安の圧力を和らげるためのさらなる対応措置を研究している」と語ったことについて、韓国政府が昨年10月発表に円安対処プランを補完するとともに、関連の戦略を立てて企業の競争力向上に力を入れる予定あるとの見方が出ていることを併せて伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)Stephen Finn/123RF.COM)