中国メディアの経済日報は20日、中国人が海外で消費を行う背景には「中国人消費者の高い品質と信頼への欲求がある」と論じる記事を掲載した。

 記事は、中国の製造業にとって洗浄便座や電気炊飯器を製造することは特に高い技術を求められることではないとし、家電を含め、「日用品の製造能力は海外に劣らない」と主張、中国で製造された洗浄便座が日本で販売され、中国人が買い求めている事実こそ、その証拠であると主張した。

 続けて、「技術を有することは必ずしも革新能力があることを意味するものではない」と指摘し、市場の成熟とともに中国人消費者の需要は中国国内に存在する商品だけでは満たされなくなりつつあるとし、「中国人観光客が国外で消費を行う背景には中国の製造業に足りない点があることを示すものだ」と指摘した。

 さらに、中国の製造業および中国メーカーの製品には「機能の工夫」が足りないと指摘し、同じような外観の洗浄便座であっても日中の製品には根本的な違いがあるとし、それは「便蓋が自動で開閉し、自動で水量を調節してくれるなどの工夫」に現れていると主張した。

 また記事は、中国で洗浄便座を製造している企業による見解として、「同じブランドの製品であっても、日本向け製品と中国向け製品では規格が違う」と指摘し、つまり品質にかかわる要素に対する“要求水準”が日中で異なると紹介、中国人が海外で消費を行う背景には「高い品質と信頼への欲求がある」と論じた。

 さらに、中国では近年、さまざまな製品の品質問題が頻発していると指摘し、「メーカーの誠意が欠けているため起きる問題」と批判。中国製造業にとっては技術革新だけでなく、消費者の信頼を取り戻すことも重要だと論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Tadeáš Skuhra/123RF.COM)