台湾メディアの聯合新聞網によると、米アップル社は生産を委託している台湾のフォックスコン(鴻海科技集団)に対して、品質向上のために日本にも生産拠点を確保するよう要請したという。今年(2015年)後半にも発売を予定している腕時計型のスマートデバイスである、アップルウォッチ2.0(Apple Watch2.0)の生産が念頭にある。フォックスコンは現在、中国大陸部を最大の生産拠点としている。

 アップルウォッチは小型で非常に精密なので、要求される技術水準も高い。現在のところ日本製の部品は少ないとされる。アップルは日本で新たなサプライ・チェーンを構築することを望んでいるが、実現した場合には、アップルウォッチ専用の生産拠点になるとは限らないという。

 アップルは4月24日のアップルウォッチ発売に向け、製造委託先に不良品率を下げるよう催促していたとされる。発売後も、不良品率は高めという噂が出てきたという。年内の販売量予想は800万個から3000万個とばらつきが大きい。

 仮に改良版であるアップルウォッチ2.0が年内に発売されれば、すでに売られているアップルウォッチの販売数にも大きな影響を及ぼすと考えられる。(編集担当:如月隼人)

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◆解説◆
 フォックスコンは1974年の創業。従業員は10人で、テレビ用のプラスチック部品などを製造した。80年代にPC用のコネクターの製造を開始。インテル社などのPC用マザーボードに同社製品が採用されて急成長した。93年に中国大陸部で初の生産ラインを立ち上げた。現在は深センなど中国大陸部に13工場を保有する。

 その他、アジアではインドに、欧州ではスロバキアとチェコに、さらにメキシコとブラジルにも工場を保有している。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:(C)vincentstthomas/123RF.COM)