中国メディアの華夏時報は19日、中国高速鉄道の営業距離は2013年末までに1万1028キロメートルに達し、世界最長となったうえに「他国の鉄道の営業距離の総和に等しい」と論じる記事を掲載した。

 記事は、2007年まで中国には本当の意味での高速鉄道が存在しなかったと指摘、わずか数年間で高速鉄道が中国の交通事情を一変させたと論じる一方で、西南交通大学交通運輸学院の副院長の発言として「旅客輸送の観点から見れば、中国の鉄道輸送能力はまだまだ不足している」と論じた。

 続けて、2014年は中国高速鉄道にとって収穫が大きかった年だとしたうえで、各地で高速鉄道の開通や営業開始が相次いだことを紹介。さらに中国の東北部においては地方の経済圏が大都市と高速鉄道で結ばれたことで人やモノ、情報が動く速度が上昇したとし、地方都市の経済活性化につながったとの見方を示した。

 また記事は、中国における高速鉄道は「まるで19世紀末に鉄道が米国を変えたように」、中国経済の地理的縮図を大きく変える可能性があるとしたほか、高速鉄道の存在が「安かろう悪かろう」という中国製品のイメージを「徹底的に変える」と主張。

 続けて、中国鉄路総公司の関係者の話として「世界各国の鉄道関係者が中国高速鉄道を視察するために訪中していることは、各国が高速鉄道における中国との協力強化を求めていることを意味する」とし、高速鉄道は今後も世界の鉄道事業におけるテーマであり続けると論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C) captainimages/123RF.COM)