韓国華字メディアの亜洲経済は15日、韓国最大規模の製鉄会社であるposco(ポスコ)の複数の中国法人が数年にわたって赤字経営を続けていることを伝え、「かつてない経営の危機に直面している」と伝えた。

 記事は、ポスコが中韓国交樹立前に香港経由で中国市場を開拓し、90年代中ごろから中国に生産・加工拠点を設置していたことを紹介。現在、ポスコは中国に49社の現地法人を有しているとしながらも、複数の中国法人が赤字によって経営の危機に瀕していると紹介した。

 続けて、金融監督院がこのほど公開したポスコの事業報告書を引用し、ポスコの中国法人の1社である張家港浦項不錆鋼有限公司の2013年の損失額が790億ウォン(約84億8000万円)に達したことを紹介。さらに青島浦項不錆鋼有限公司は12年と13年にそれぞれ31億ウォン(3億3000万円)、174億ウォン(約18億6800万円)の赤字になったと伝えた。

 また、現代自動車や起亜自動車、トヨタ、ホンダといった自動車メーカーに鋼板を提供している法人も同様に赤字もしくは赤字転落の危機に直面していることを伝える一方、「他国の鉄鋼メーカーは中国市場で急速に成長しているうえ、中国企業との競争も日増しに激化している」と紹介。

 続けて、新日鉄住金やJFE、神戸製鋼といった日本の鉄鋼メーカーが中国での投資規模を拡大し、生産能力の拡大に動いていることを伝えた。さらに中国の鉄鋼メーカーも事業拡張に邁進しているとし、専門家の意見として「内外メーカーによって“挟み撃ち”の状況下にあるポスコが経営戦略の調整を適時に行えなければ、ポスコは中国市場で大敗を喫する可能性がある」と論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)