中国海関(税関)によれば、2014年1-7月までに中国が輸出したレアアース(希土類)1万5860トンのうち、日本と米国向けを合計すると1万2039トンに達し、輸出量全体の約76%を占めた。さらに7月単月の輸出量は1799トン、日米向けの輸出量が1472トンと全体の81.8%を占めたことについて、中国メディアの富宝資訊は8月29日、「日本を含めた各国は中国産レアアースに愛憎入りまじる様子だが、結局は拒絶できないのが現状だ」と伝えた。

 記事は、14年1-7月の中国の日本へのレアアース輸出量が前年同期比で80%増となったことを指摘し、「日本は中国産レアアースへの依存度合いを低減させなければならないと主張していながら、実際には中国からの輸入量を増やしている」と伝えた。

 さらに、日立製作所子会社の日立産機システムがレアアースが不要な産業用モーターを2015年1月に発売する予定であることのほか、日本がベトナムやカザフスタン、インドなどからレアアースを調達する計画があることなどを指摘、「日本はレアアースの中国依存というリスクを分散させようとしているが、それでも日本が今なお中国の主要なレアアース輸出国であるには理由がある」と主張した。

 続けて、2011年に中国のレアアース輸出量が減少したのは「レアアースの価格が高騰したから」とする一方、現在のレアアース価格は安定していると主張。さらに、「日本が中国以外の国からレアアースを調達しようとしても、現時点で日本の需要量を満たせるだけの国はない」とし、日本を含めた各国は「中国産レアアースに愛憎入りまじる様子だが、結局は中国産レアアースを拒絶できていないのが現状」と論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Thomas Becker/123RF.COM)