秋の平安神宮の風物詩になった「平安神宮奉納ライブ2014」のチケットが2014年8月30日から発売開始になる。2005年に大阪のラジオ局FM802が、「平安神宮月夜の宴」と題したライブイベントを開催したことをきっかけに、その後は毎年、著名アーティストが出演する“奉納ライブ”が定着。2012年には同時開催している「京都国際マンガ・アニメフェア(京まふ)」と連携して水樹奈々さん、ミルキーホームズが出演し、京都発の「COOL JAPAN」を盛り上げた。

 2014年奉納ライブ制作実行委員会の野瀬勇一郎氏に、今年の奉納ライブの見どころ等を聞いた。

――いよいよ「平安神宮奉納ライブ2014」が近づいてきました。今年は9月20日(土)、21日(日)の2日間の開催ですが、そもそも「奉納ライブ」とは、通常のライブと何が違うのですか?

 平安神宮は、明治28年(1895年)、平安建都1100年を寿ぎ、明治維新によって衰退する古都に往時のにぎわいを取り戻す、京都復興の象徴として創建されました。同時に岡崎地区で、内国勧業博覧会を開催し、また、平安神宮の創建を祝うために市民の発案で「時代祭」という新しい祭りも始まりました。

 そして、平成6年(1994年)平安建都1200年の記念事業として、京都市の要望によって、平安神宮において、にぎわいのシンボルとして藤井フミヤさんによる“奉納ライブ”が開催され、多くの市民が集いました。

 その後、2005年からは毎年、スガシカオさん、森山直太朗さん、矢井田瞳さん、倉木麻衣さん、そして、東京スカパラダイスオーケストラ、CHEMISTRYなど、著名アーティストが出演する秋のイベントとして定着しました。

 「奉納」は、御神楽、雅楽でもそうですが、全てライブ。実演です。そして、奉納ライブは、平安神宮の境内で行うことから、出演者がそろって「二礼二拍手一礼」を行うことが、ひとつの儀式になっています。

――今年の奉納ライブのテーマは?

 「古今一堂! NIPPON NIGHT」をテーマに開催します。2012年に「京まふ」と連携し、水樹奈々さんが出演した奉納ライブが、若い世代を中心に、新しい京都の活力を発信するイベントとして力があったので、今回も「COOL JAPAN」をキーワードに、日本における近代文化、ゲーム・漫画・アニメや、J-POP・アイドルなどのポップカルチャーを発信するイベントとして盛り上げたいと思っています。

 また、奉納ライブの開催日(2日間)には、平安神宮が所在する京都市左京区岡崎地区で『京都岡崎ハレ舞台』が開催されます。「京まふ」をはじめ、神宮道での街頭パフォーマンスが繰り広げられる「京都岡崎レッドカーペット&グルメフェスタ」、そしてプロジェクションマッピングなどが展開される「岡崎ときあかり-あかりとアートのプロムナード-」などが行われ、岡崎地区一帯が昼夜にかけてにぎわいを創出することになっています。

――ライブの出演者は?

 9月20日は、アイドルグループが中心になった構成です。九州発のアイドルグループ「LinQ(リンク)」、6人組のオタクのユニット「でんぱ組.inc」、そして、この奉納ライブがお披露目になるアイドルユニット「清竜人25」が出演します。

 今回のライブでは、でんぱ組.incの総合プロデューサーであるもふくちゃん(福嶋麻衣子さん)が、LinQに楽曲を提供し、LinQとでんぱ組.incのコラボが初めて実現します。また、清竜人さんが呼びかけて結成されたアイドルユニット、清竜人25は9月26日が正式デビューですが、奉納ライブに賛同していただき特別に出演します。また、清竜人さんは、でんぱ組.incに楽曲を提供しているので、舞台で新ユニットとのコラボも予定しています。

 21日はアニソンを中心に構成します。「fripSide」「i☆RIS」「RAY」「藍井エイル」というアニメソングのヒットメーカーが、初めてそろって一つの舞台に立ちます。この4組は、アニソンの大きなライブイベント「Animelo Summer Live(アニサマ)2013」で、3日間にわたるライブのそれぞれの日の目玉タレントとしてきれいに3日にわかれて出演したくらいです。その4組が同日同ステージに顔を揃えるという、これまでになかったイベントになります。

――その他、来場者には特典があるそうですが?

 原田専門家さんに依頼して奉納ライブのパ紋(パーソナル紋)を作っていただきました。このパ紋を使って、ライブのオリジナルグッズ(非売品)をプレゼントします。また、ライブ出演者の特典映像を持ち帰っていただくテイクアウトライブのグッズ販売、そして、「京まふ」の招待券など、奉納ライブに加えて、京都岡崎エリアを訪ねたことの記念になるような特典を用意します。

――奉納ライブに向けた意気込みは?

 岡崎地区は地域の条例で、20時30分以降は、スピーカー等を使用した音曲等の実施が禁じられています。このため、奉納ライブは19時から20時30分の90分間だけの限られた時間だけ開催可能なのです。そもそも神社仏閣の敷地で、5000人規模のライブを行うということが希少なことなのですが、開催可能な時間も貴重な時間になっています。「あの時、あの場所にいた」ということが、後々も語り草になるような秋の夜の宴にしたいと思っています。

 また、京都からアニメや漫画の情報を発信していこうという「京まふ」の取り組みもユニークだと思うのですが、京都は、文化の発信の地として、伝統を大切にする一方で、新しいことにチャレンジするという気概もあります。この伝統と新規性のミスマッチが、京都の大きな魅力になっています。奉納ライブに来られた方々も、アーティストと一緒になって「二礼二拍手一礼」を体験していただき、日本神道の伝統に触れ、ライブの空気とともに京都の魅力を実感していただきたいと思っています。

 チケットの取り扱いは、チケットぴあ、セブン-イレブン、サークルK・サンクス、ローソン、イープラス、楽天チケット、CNプレイガイド、阪神プレイガイド、チケットセブンを通じて全国で発売されます。また、当日券も用意する予定です。詳しくは、ホームページをご覧ください。ぜひ、京都の魅力が詰まった2日間を楽しんでいただきたいと思います。(編集担当:徳永浩)