上海市の食品会社、上海福喜食品有限公司が保存期限の切れた食肉類を同国内のマクドナルドやケンタッキーフライドチキン(KFC)など、大手ファストフード店に納入していたことについて、中国メディアの環球網は22日、中国の大手ポータルサイトが実施した調査を引用し、「回答者の6割以上がマクドナルドやKFCで二度と食事したくない」と回答したと伝えた。

 環球網は上海福喜食品有限公司に取材を行い、同社の担当者が21日に「内部調査を実施しているほか、上海市の関連部門による検査を受けている」と回答したことを紹介。さらに、中国のマクドナルドの広報担当者が「中国全土の店舗に対し、上海福喜食品有限公司が納入した原料を使用しないよう通知した」と発表したことを伝えた。

 記事は、復旦大学公共衛生学院の厲曙光主任の話として、「中国の食品安全法に違反しているうえ、多くの”ブランド企業”や消費者に影響を及ぼす重大事件だ」と指摘。さらに「欧米の有名企業にとっての大きな挫折」とし、中国人が抱いていた欧米の企業に対する信頼が今回の事件によって崩れたとの見解を示した。

 続けて、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが「中国では“外国のブランド製品は品質管理が厳格”と考えられており、消費者も信頼していた」と報じたことを紹介。さらにロイター通信が「中国のKFCにとって、2013年に続いて起きたブランドの危機」と報じたことを伝え、13年にはKFCで成長促進剤が投与された「速成鶏」が原料として使用されていた事件を紹介、「当時、事件の発覚によって売り上げが激減した」と報じた。

 さらに記事は中国の大手ポータルサイトが実施したネットアンケートを紹介、1万2700人のユーザーから回答があり、68.5%のユーザーが「もう二度とマクドナルドやKFC、ピザハットで食事したくない」と回答したことを伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)