湖北省武漢市で生活をしていると、「中国で今、ブームはこれだ」と思うものがあります。それは、海外移民と美容整形です。

 たとえば、「25万ユーロ以上の不動産をギリシアで購入すると、すぐにギリシアに移民として移ることができる」などという広告がオフィスのエレベーターなどに貼られています。美容整形については、空港や公共バスやその他あちらこちらで各種美容整形病院の宣伝が貼られています。整形前の写真と整形後の美女の比較がされていたり、注射を片手に微笑む整形美女という広告があるのです。

 今回は、中国でブームの一つとなっている海外移民と美容整形につき、ここ武漢市での経験を紹介する「現場コラム」です。

■ 1.海外移民

 筆者の周りにも、子息を海外留学させている中国人がいます。ある武漢の中国人富豪は、子息を高校のときから中国の現地校ではなく、遠く離れた大連市の国際学校で学ばせ、現在は、アメリカのカリフォルニアにある大学に留学させています。

 アメリカの大学への留学前、息子の英語語学力が心配であったため、この人は、オーストラリア1周旅行に息子を連れて行き、息子の語学力を測ったそうです。銀行に多額の預金があるため、海外渡航条件が厳しい一般の中国人とは異なり、海外旅行も思いのままのようです。ただ、その子息に話を聞くと、親の思いとは別に、大学を卒業しても、中国に戻ってくるつもりはないと言っていました。

 こういったこととは別に、海外移民が中国では1つのブームとなっています。ある広告にはこう書かれています。

「たったの25万ユーロだけが必要(200万人民元で家を買えば、即、移民となれる)。史上最も満足な海外不動産購入団が、毎週金曜日に出発。メリット:たった25万ユーロ以上の不動産投資で済む。審理が早い:2ヶ月で即ビザ取得。ヨーロッパ遊覧:身分証明獲得後、すぐに26カ国を遊覧できる。税率が低い:二重徴税がなく、ヨーロッパの他の国と比べて物価が安い」

 周りの中国人を見ていると、富豪になるほど、海外志向が強いと感じます。

■ 2.美容整形

 美容整形もブームです。広告だけでなく、筆者の周りにも美容整形をした人が何人かいます。ある中国企業の女性管理職がいました。この管理職との会議に出席しました。ところが、会議室に違う方が入ってきました。その人でした。顔が変わっていました。

 見た目や同じアジア人とは言っても、草食日本人と肉食中国人の違いは大きいと感じる場面が多くあります。日本とは違い、中国では洗濯後の女性下着が他人の目に入る位置に、あちらこちら普通に干してあります。美容整形を含め、隠すという意識が日本人と比較して薄いと感じています。

 中国では、日本人を含む芸能人の美容整形前と美容整形後の写真を比較した雑誌、ネット情報も多く出回っています。そして、美容整形手術をを受ける人も多いのです。(執筆者:奥北 秀嗣 提供:中国ビジネスヘッドライン)