■上級ドライバーのごとく相場巧者は後方に気を配る

  免許取りたての頃というものは前方を見るだけで精一杯で後方には注意が向かないものです。とくに、高速道路では前方だけ注意していればよいという思い込みから、後方から来た車に並ばれ危うく接触事故ということも起こり得ることです。運転経験を積んでくると後方の車の動きも十分に把握して事故に巻き込まれない運転となってくるものです。

  投資においても儲けたい一心で前ばかり向いていると天井掴みとなって、車の運転で言えば大事故につながってしまう恐れもあります。むろん、投資は儲けることが目的ですから気持ちを前に向けることは大切なことです。

  しかし、いくら上げ基調の相場だからといって油断せず、時には後を振り返って、どれだけの期間においてどれだけ上げたか、あるいは上げ相場の背景となっている材料がどれだけ相場に織り込まれたかに目をやることも大切です。車も相場もスピードが増すほど危険も増してくるのです。(執筆者:犬丸正寛 株式評論家・日本インタビュ新聞社代表)