世界貿易機関(WTO)が中国のレアアース(希土類)輸出規制は不当と判断したことについて、中国メディアの証券日報は9日、輸出規制を取り消すかどうかは現時点では不透明と報じたうえで、中国国土資源部が中国版ツイッター・微博に開設している公式アカウントでレアアースの採掘制限を継続する旨を通知していたことを伝えた。

 記事は業界関係者の話として、国土資源部の反応は「WTOの判断に対する回答」とし、日米欧が中国がレアアースの輸出を制限しているとして問題視したこととは異なり、「中国が国内の採掘量を制限するのであれば、それは他国とは無関係だ」と主張。

 中国国内のレアアース採掘量を制限すれば、必然的に輸出量も制限されることになるため、「そうなれば中国はレアアースの価格設定において主導権を握ることができる」と論じた。

 報道によれば、国土資源部は2014年のレアアース採掘量を10万5000トンと定め、うち軽希土類については前年比15%増の1万1200トンと定めた。

 記事はアナリストの声として、「中国のレアアース輸出規制は恐らく取り消されることになり、それに続いて資源税の引き上げもすでにスケジュールに組み込まれているはず」と指摘。

 続けて、国土資源部が軽希土類の採掘量を引き上げる方針を示したことについては、中国レアアース業界の課題であるレアアースの盗掘について、規制して盗掘されるよりも、正規の採掘量を増やすことで資源税引き上げの効果を高めようとしていると論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)