前週に起きた、アイドルグループ「AKB48」のメンバーに対する襲撃事件が世間をにぎわしている。

 当初は熱心なファンの犯行と思われていたが、その後、犯人が暴行したアイドルの名前すら知らなかったうえに、「相手は誰でもよかった」と漏らしており、通り魔的な犯行であることが徐々に明らかになってきた。

 ということは、今回の事件はアイドルイベントではなく、学校の運動会や地域のお祭りイベント、あるいは一般の繁華街で起こっていてもまったく不思議はなかったということになる。

 残念ながら、こうした犯行をすべて未然に防ぐことは不可能に近い。とはいえ、今後はさまざまな施設や団体において、防犯意識がさらに高まっていくことが考えられる。警備スタッフの増員などもあるだろうが、ハード面でも大幅なセキュリティ強化が図られるのは間違いないだろう。

 防犯関連の銘柄は数多くあるが、そのなかでもTOA <6809> は監視カメラや遠隔監視カメラなどのセキュリティ商品を手掛けることで知られている。また、同社は商業施設や交通インフラ施設、学校などの放送設備にも強いため、放送設備との組み合わせでセキュリティ商品を売り込んでいくことが見込まれ、防犯意識の高まりで恩恵を受ける可能性が高い。

 同社の今3月期の売上高は前期比13.6%増の482億円、営業利益は同17.4%増の50億円を計画。セキュリティ事業においても、防犯カメラの新商品発売により、成長の加速が見込まれている。

 また、TOAは安定配当分の年間20円に加え、業績に連動した配当を行っており、前期の配当金は安定配当20円に業績連動配当8円を加えた28円(前々期比8円増額)となっている。業績拡大ととともに、配当金の増額にも期待がかかる。(編集担当:片岡利文)