韓国の珍島(チンド)沖で発生した旅客船「セウォル号」の沈没事故が、韓国経済に影を落とし始めている。中国メディアの法制日報によると、韓国ではセウォル号の沈没事故の影響によって2014年の韓国GDP成長率が0.1ポイント押し下げられる可能性があり、専門家からは「セウォル号ショック」を警戒する声があがっている。

 セウォル号の沈没事故は韓国の消費者心理にも影響を及ぼしており、アナリストらの「影響は短期にとどまる」との想定とは異なり、長期化の様相を呈しているという。

 韓国全土が哀悼の雰囲気に包まれる中、飲食やレジャー、旅行といった業種は事故発生の4月16日から急速に業況が悪化。さらに百貨店や大型スーパー、ゴルフ、旅館、カラオケなどでの売上も急激に落ち込み、特に観光地では売上が30%以上も減少した。

 記事によれば、韓国現代経済研究院は11日に発表した報告で、「一般大衆の経済活動に消費の低迷が見られるため、内需の低迷は長期化する可能性がある」とし、14年の韓国GDP成長率が0.1ポイントほど押し下げられるとの見解を示した。また、韓国金融研究院も8日に発表した統計報告において同様の見通しを示している。

 韓国メディアのソウル経済が10日に発表した社説で、沈没事故が韓国経済に対する「セウォル号ショック」となる可能性を指摘する声が専門家からあがっていると紹介し、「消費の低迷が14年夏ごろまで続けば韓国経済にとって大きな打撃になる」と論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)